4DXで見てきました。

良くも悪くもエヴァだなと、エヴァ好きとしてはにっこりするのが第一印象でした。
どこかの記事に、庵野さんはQの続編はよはよと言われ続けていたのがようやく開放されて、エヴァにとらわれずにメガホンを取れたというようなことが書かれてたんですが、それには全く同感できません。

だってこれはエヴァですし、エヴァは庵野さんですし、という三位一体的なものを感じました。
ゴジラを「所詮エヴァ」というわけではなく、やはりエヴァが庵野さんだったのだなと強く思いました。
そして、エヴァンゲリオン・庵野といえばセカイ系やらヒトの成長云々、家族云々、現代社会に提言されたテーマがどうのと言われることも多いですが、
結局根幹は技術の人だという印象も確固としたものになりました。


エヴァファンとしてぐっと来たのは、ヘリがズラッと並んで滞空してるシーン、弐号機の対量産型の場面を彷彿とさせて息がとまりました。
あとは高層ビル群の谷間に佇む凍結されたゴジラ、まさに初号機シャムシエル戦後の活動停止を思わせる画そのものであり、あの時プラグ内部ではシンジが泣いていますが、ゴジラは…と考えると泣けます。


4DXについてですが、まあ、お遊びのアトラクションですね。いいと思います。
ただ、迎撃されているゴジラ側としての衝撃の感覚なのか、あるいは全弾撃ちみ中の戦車に乗ってる側の感覚なのか、さらに別のシーンでは都市を踏み潰していっているゴジラの足元感覚か、踏み潰される寸前で地に伏している人間の感覚なのか、主体のわからない振動や風という点が残念でした。


VRでもいずれ問題になる点だとは思いますが、プレイヤー・観客がどこに埋没するのかという点をきちんと整理するデザイナーが今後必要になってくるはずです。そういうのってどこ畑出身の人がやるんでしょうね…


石原さとみの出演場面でいい匂いがするしない論争があったみたいですけど、
私は感じなかったですね…
いやむしろ館内に悪臭漂わせる演出をすることで、何日も対策本部にこもって超汗臭いまんま石原さとみと密着ヘリとかいう気まずさを体感とか。。